独眼狼ーワンアイウルフー




マグナルが焦りを含んだ声で、声を張る。


「し、しかしウェゲナー大佐…」
「仮に、スフィンクスがあの場に止まったとしよう。そうしたら後にラシェード平野にいた機械獣が集結する…」


言葉を一度止め、ウェゲナーが呟いた。


「…そうなればスフィンクスは包囲され、下手したら撃破されていただろう」


ウェゲナーがマグナルに視線を向けた。


「それは避けなければいけない…そうだろう?マグナル中佐」
「は、はい…」


声を少し詰まらせながらもマグナルが応える。