独眼狼ーワンアイウルフー




コハクがそっとレクスの手に自らの手をのせた。


「…レクス。あたしも手伝うよ、妹さん助けるの」
「……え?」
「みんなも手伝ってくれるよ!!タスクも、ルイも…ケビィンさんもイルムも団長もジアンス博士も…。きっと、みんな手伝ってくれる!!」


そう言ってレクスの手を握ると、コハクは笑った。


「みんなで妹さんを助けようよ、レクス!!」


目を見開いて驚いていたレクスだったが、目を瞑って呟いた。


「……ありがとう、コハク」


それから、ルイが部屋に戻って来るまで。

レクスとコハクは、自分の家族との思い出を話し続けた―…。