「コハク…」
レクスは、写真立てをテーブルの上に置き直した。
謝ろうにも、何をどう言えば良いのか分からないレクスの口から溢れたのは…
「……ごめん」
たった一つの、謝罪の言葉。
口をポカンと開け驚いていたコハクだったが、ため息を吐いた。
「レクス…。ちょっとココに座って」
そう言って指差したのはベットの近くにある椅子。
それに素直に従い、レクスが椅子に腰を下ろす。
「…コハク……?」
黙ったままのコハクに声をかけたレクスの頬に、コハクの手がのばされた。
レクスが頬に暖かかさを感じた瞬間…。
「っ!!いでで…っ!!」
レクスの頬に、激痛が走る。
コハクがレクスの頬を、思いっきりつねったのだ。
「な、なにしやが…」
「覚えてないの?あたしが戦闘中に言ってた言葉」
怒ろうとしたレクスの言葉を遮って、コハクが口を開いた。


