『直にジーンデーンの奴らがここに来ます。早く退却を!!』
『…でもマクスウェル様の任務をまだ…』
『退却命令を出したのはマクスウェル少佐です!!だから早く退却をっ!!』
マクスウェルの名を聞いた瞬間、ティファナがぴくりと反応した。
『…マクスウェル様がおっしゃったのなら、退却します…』
「ま、待ってくれエディリア!!」
クロウと共に羽ばたいて、退却しようとしたティファナにレクスが叫んだ。
「行くな、エディリアッ!!」
『…今度あなたに会った時は、あなたを撃破します。それまで……さようなら』
レクスの方を振り向く事なく、ティファナはそう言い残しクロウと共に去っていく。
「…俺は、また…あいつを止める事が出来なかったのか…っ!!」
レクスが悔しげに呟いた。
空へと消えていくスフィンクスとクロウを、レクスはただ見送る事しかできなかった。


