独眼狼ーワンアイウルフー




妹は…エディリアは死んだ。

シンディウスの奴らに殺されたと…ずっと、そう思っていた。


…だけど。


「……エディー…」


姿こそ見えないが、声が同じだ。

そして先ほど、少女が口にした言葉。


(あなた達にせめて安らかな眠りを)


それはあの日も、そして今日の夢の中でもエディリアが言った言葉。

エディリアとレクスしか、知らないはずの言葉。


「……エディリア…?」


レクスが呟いた。

ケルベロスが、スフィンクスに一歩一歩近づいて行く。

スフィンクスは動かない。
少女も、何も言わない。


「エディ…」


レクスの言葉を遮るかのように、スフィンクスがケルベロスに牙を向けた。

ケルベロスはとっさに飛び退き、それをかわす。

レクスが叫ぶ。


「エディー!!?何を…」
『誰の事を…言ってるんですか?』


少女がレクスが言い終わるより先に、口を開いた。


『…私はシンディウス軍王宮直属軍所属…ティファナ。エディーでもエディリアでもない、です』