次の日、あたしは重たい足を引きずって、いつもは楽しみで仕方のない学校へと向かった。
いつもなら、本当に大好きな学校なのに…
あたしの《いつも》は、もう存在していなかった。
ゆっくり、ゆっくり廊下を歩いて来たけれど、もう教室の前まで来てしまった。
《この扉を開けたら、きっと昨日よりも更に傷つく。》
そう思いながらも、あたしは扉を開けた。
「おはよー♪」
「はよー♪今日は、やけに遅いじゃん。」
友達の能天気な声が聞こえた瞬間、ホッとした。
《…!!よかった。》
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…