次の日、あたしは重たい足を引きずって、いつもは楽しみで仕方のない学校へと向かった。


いつもなら、本当に大好きな学校なのに…

あたしの《いつも》は、もう存在していなかった。




ゆっくり、ゆっくり廊下を歩いて来たけれど、もう教室の前まで来てしまった。



《この扉を開けたら、きっと昨日よりも更に傷つく。》



そう思いながらも、あたしは扉を開けた。














「おはよー♪」


「はよー♪今日は、やけに遅いじゃん。」



友達の能天気な声が聞こえた瞬間、ホッとした。



《…!!よかった。》