「マジでどうしたんだよ?なぁ、おい…泣くなよ。」



そう言って、勇人はあたしの頭を優しくなでてくれた。

勇人の手は温かくって、自然と心が安らいだ。



「…っう…勇人…あ、あたし…怖い。」


「……怖い?」



あたしの言葉から、なんとか泣いてる理由を理解しようと、頭を捻る勇人。



「うん。…ヒック…明日が怖い。」



勇人はたぶん、あたしの言ってる意味の半分もわかってなかったと思う。

だけど、



「大丈夫。俺が傍にいてやるよ。」



そう言って、あたしの涙が止まるまで、頭を優しくなでてくれた。