俊君、前々から 私や園田さんに気を使う子だった。 優しい男の子。 たまたま通った 俊君が、助けてくれた……。 「奇跡やね……。」 笑って話す俊君が 悲しい私の気持ちを軽くしてくれた 「もう、 死のうだなんて 思わないわ。」 ウンウンと頷く、俊君。 孤独…… じゃなかった。 傍で支えてくれる人がいた。 心から安心したの。 『良かったわね』って、笑ってくれる園田さんとお兄ちゃん。 そのまま 眠りについた。