園田さんの家に着くまでの間、一台の救急車が通った……。
「誰か、倒れたのかしら……。」
最近は多いわね。
でも、ほんの少し胸騒ぎがして、私は急いで園田さんの家に行った。
園田さんのマンション玄関に着いた。
「…………。」
玄関の周りは人集りが出来ていた。
皆、ある女の子の噂をしてた。
「五階に一人暮らししてる『園田』さんが自殺したらしいわよ〜。」
園田……さん??
「まぁ、自殺?
高校生でしょ?
大変ね〜〜。」
嘘……。
だって、さっきまで電話で……。
『楽しみに待ってるわよ!!』
って……。
「いやぁね〜。
暗い子だったから狂気でも起こしたんじゃない?」
知らないくせに。
あんた達、
園田さんの何を知ってるって言うのよ!!!
「あんた達に……」
「はい?」
「どちら様?」
「悪く言われる筋合いなんて無いわ……!!」
『針陏さん…』



