家に戻って手紙の封を開ける。 薄い水色の便箋に薄い筆圧のペンで書かれた文字。 『ゆみへ 今まで、一人にしてごめん。 この手紙を読んでる頃には俺は、この世に居ないだろうなぁ……。 ゆみの住んでる場所も知らないし、親父は知ってるのに教えてくれない……。 会いに行けなかったんだ。 でも、親父とお袋を恨むなよ? 大丈夫だから!! あと、 元気でな……。 竜也』