VOICE-君の声に恋をした-





「どうして…どうしてあなたはそこまで前向きになれるの?」




………!?!?



そのセリフは……




俺は言葉を失った。


一瞬にして、顔も見えない彼女の声に圧倒され、聞き惚れてしまったのだ…


しかも声優の仕事をしている"俺が"だ。



俺はその時なぜか直感した。


―こいつは大物になる―


…と。