あたし達は車を降りて長い階段を登った。

「はぁ…はぁ…」

運動不足なあたしはすぐに疲れる。

歩くペースが落ちたので智が手を引いてくれた。

階段を登りきるとそこには宝石を散りばめた様な綺麗な景色があった。

「きれ~…」

-ガバッ-

いきなり智が抱きついてきた。

あたしはそのまま「どぉしたん?」と聞いた。

「あんな、俺の好きな所10ヶ所言うて?」


「10個!?なんで??」

「聞きたいから」

…そんな急に…!?