バリエーションに富んだメリーさんの結末は、メリーさんを無視すると半泣きになったメリーさんが追いかけてくるという内容まであった。

ここまでの内容を読み終えた時に、またも電話が鳴った。

「私、メリーさん。今、コンビニの角にいるの」

私はすぐに携帯を切る。

そして机の上にある一切の物を床に払い落とし、代わりにこの町の地図を広げた。

ごちゃごちゃ書かれた町並みから、目を凝らしてコンビニを探し、赤のマーカーで丸を付けていく。