授業が終わると3階に走り真子のクラスに行った。
そして真子を北風の吹きぬける渡り廊下に連れ出すと

「気にすんな! その代りオレがオマエの全てを奪うからな!」みたいな事を言った。 

何故”みたいな事を言った”と表現するかというと急いで連れ出した3階の渡り廊下は思った以上に寒く、緊張もあって”ホレがおみゃのすべべを奪う”と噛んでしまい真子に笑われてしまったからだ。

自分で言った事ながら可笑しくてオレも一緒に笑い、
北風の校庭の中に二人の笑い声がこだました。

思い切り笑われてしまったけどオレの思いは真子に伝わった。

やがて二学期が終わり、
冬休みが始まると真子を抱かなければいけないと思うようになっていた。

そして次のデートの日はクリスマス・イブと決まり、お互い暗黙の内にその日が実行の日みたいになっていた。