「どうせお前は玲央とかゆうやつしか眼中にねぇんだからな。」
「クス。あたしは正直、もう玲央なんていいの。ただ、あの女がしゃくにさわるの。」
「怖い女。」
「じゃなかったら、あたしじゃないわ。ねぇ、俊。南瑠璃をさらっちゃって?ヤっちゃだめよ。だけど、恥ずかしい写真をとりなさい。ヤるのは、あいつがドン底に落ちたときよ。」
「お前のためなら。」
ちゅ………


あたしは、また、好きでもない男と体を重ねる。



自分を汚していくしか、あたしの生きる価値がないから。




あたしは、あの時、仲間が助けにきたのがしゃくにさわったの。

憎むべきあなたが、あたしの最も欲しいものを持っている。



仲間、好きなひと、愛………………



これは、ただの嫉妬って、わかってる。






しゃくにさわるから、あたしの本能のままにする。






これが、あたしの生き方、あたしの世界。