〜玲央Side〜


「キス………してくれる???」


潤んだ瞳の、甘えた瑠璃。
可愛い………
上目遣い、やめろよな。

こっちの身がもたねぇ。


レイプされそうになったのに………
俺をまだ好きでいてくれる。


可愛い………


「ああ。」


俺は、今までで一番優しく、深くキスをした。


そうしないと、瑠璃が壊れてしまいそうだったから。


「瑠璃。ごめんな。」
「ん……」


瑠璃は、安心したのか、俺の胸で寝てしまった。



愛しい……

初めてなんだぜ?
俺がこんなに好きになったヤツ。




分かってるのかよ?
間抜けな寝顔だな。



俺が守るから、お願いだから、無理すんな……


泣かせたくない……



大事にしたい。



この気持ち、大切にしたい。



ブーッブーッブーッ 


携帯のバイブが鳴った。