ガチャ

「遅かったわね、瑠璃さん?」
「晴香さん……」


そこには、晴香さんと、五、六人の男がたっていた。

「え……」


あたしが立ち尽くしている間に、鍵をしめられ、腕を捕まれてしまった。

「いたっ…」
すごい力。

晴香さんと、男達の顔がニヤニヤしている。
怖い………




「大丈夫よ。痛くないから。すぐだからね?得点はあたしが入れてあげるから。俊、ビデオは?」
「相変わらず怖ぇな、晴香は。」
「フン。そうしたのは誰よ。無駄口たたいてないで早くしなさいよ。明に言ってもいいの?」

明…?

「それだけは、やめろよな。」

明って、こいつらのボスなのね。


すると、あたしの腕をつかんでいた男があたしを押し倒した。

「キャァァァ!!」
いや……
怖いよ………

「やめてよ、ちょっと!」

びくともしない。
晴香はあたしを見下している。


「助けてッ……」
「玲央を手放すなら、やめてもいいわよ?」
「そんなこと……」

玲央ッ
助けてよ……
来てよぉ…………


「クスクス。いい顔ね。」
俊ってやつがあたしを映す。

「いやぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
あたしは、精一杯抵抗し、これ以上ないほど声をあげた。

こわいよぉ……


ドンドンドン!

「瑠璃っ!?」
「ここ、あけなさいよ!!!!」
「晴香、そこにいんのは分かってんだ。」



玲央っ……
みんな…………


「玲央!?なんで……生徒会に明達がむかったはず………」

バキィッ

ドアが壊れる音がした。