「玲央ッ……こっちみてよ………ネェッ!!」

ただ無言で、無表情にその行為をしている玲央が怖かった。
だから、心が欲しくなった。

終わったあと、あなたはなんて言った?

「お前、いらねぇから行っていいよ。」
「えっ?」

一瞬、何を言われたかわからなくなった。

「お前も他の女と一緒。所詮欲しかねぇただの女だ。俺、今気になってる奴がいるから。そいつは、お前達とは違う気がする。」
「ッ!!!」



ひどい、ひどい!
初めてだったのに!!

あたし………


玲央…………



それから一週間はヤツれて、学校をサボるようになった。

あたしは、あたしから玲央を奪った女に復讐することを目標にしながら生きてきた。

すべてがいやになって、体を売ったりした。

オヤジから若い男と全く愛のないその行為をしているとき、あたしはふと思った。


ああ、玲央もこんなかんじであたしを見下して、審査していたんだ……


一気に絶望を味わった。

あたしはそれから、恋人がいる男ばかりを狙った。

あたしの心をいやすために………