あたしの目から、涙があふれた。

「ウッ………」

初対面であたしの唇を奪った男………

あたしは、玲央に恋をしたんだ。

「あーあ。」

初めて知った、恋の味。
それは、苦くて苦くて…………

涙がとまらない。
不思議だね。
あんなに毛嫌いしてたのに。

(展開が早くてすんませんby真紅)



「玲央………」


ガチャ

あ…………
鍵かけんの忘れてた。

誰?


もしかして、玲央っ?

「はぁっはぁっ……どうしたのよ、瑠璃。」
円香だった。

ちょっと残念な気もしたけど、ホッとした……

「どうして、ここに?」
「監視カメラに、アンタ達の姿がうつって、見てたらアンタが急に走りだすんだもの。」
「あはは……ごめんね…………」
「目、はれてるけど……泣いたの?」
「うん……」
「監視カメラにうつってた女が原因?」
「うん……」
「話してみ?」



あたしは、さっきあったこと、全部話した。
晴香さんと玲央の昔のカンケイのこと……

玲央がスキだってことも………


「そっかぁ……」

円香は、ただあたしのはなしにうなずいてくれるだけだけど、気が楽になったんだ。

「晴香………って、立川晴香?」
「しってるの!?」
「うん。ちょっとね……」
「知り合いなの?」
「違う……けど、その人、去年ゴットクラスだったらしいんだけど…最初はね、みんなに人気あったんだけど、ある日をさかいに別人になっちゃったんだよね…………」
どうゆうこと?
立川晴香…がフルネームなのね。

「男を……とっかえひっかえしたりしてさ。それから、一人になっちゃったんだって。」
「そうなんだ……」