「いい子ね。」
「……ッ」
「バイバイ、じゃあね」

そういって、晴香は去っていった。

ネガは返してもらったけど、写真はある。

写真があれば、向こうは充分だっていって…

「ごめん…仕方ないんだよ。」



俺は、曇った夜空につぶやいた。