タケシが家でギターの練習に没頭していると、電話が鳴ったので携帯を掴み取り、電話に出た。相手はコウスケである。


「もしもし、タケシ？コウスケだけど元気にしてる？」


「まぁ、何とか生活してるよ。それにしてもどうした？」


「突然の話で悪いんだけど、タケシを入れたいって言ってくれてるバンドがあるんだけど、どうかな？」


そんなコウスケの話を聞いているタケシの表情が一変する。そして、すかさず


「そのバンド、一体どんなバンドだ！？洋楽メインだろうな！？」


「勿論そうだよ。この前のライブでもトリをとっているバンドで、タケシの話をしたら是非ともセッションしたいから連絡してくれって頼まれたんだ」


タケシの胸中が自然と高鳴り始めていた…。