昼過ぎから始めた『仕事』だが、街並みが赤橙色に彩られる頃になっても一向に買い手がない。人通りも減ってきた。
僕はうつむき、自分の絵とにらめっこをして、
「なんでお前らは売れないんだろうな。」と問い掛けた。
「お前の才能が悪いんだよ。」と作品達に返事された気がした。
そんな自問自答を繰り返していると、突然目の前に足が現れた。女物のサンダルを履いたキレイな足である。どうやら1人らしい。
客が来たのだ。
僕は黙ったままうつむいている。というのも、僕は人とのコミュニケーション能力が人一倍欠けているのだ。僕は前世を呪った。
人に売り込めないことも、『事業』が波にのらない原因なのだろう。
「ふぅん、なかなかイイものですね。」
と、サンダル足はしゃべりだした。それでも僕は黙っている。すると突然
「あぁーっ!!あの時の第一発見者だ!」
とサンダル足が大声を出す。
僕はきょとんとして、ゆっくり顔を上げる。
「あ。」
思わず声が出た。あの時の自殺未遂者である。
僕はうつむき、自分の絵とにらめっこをして、
「なんでお前らは売れないんだろうな。」と問い掛けた。
「お前の才能が悪いんだよ。」と作品達に返事された気がした。
そんな自問自答を繰り返していると、突然目の前に足が現れた。女物のサンダルを履いたキレイな足である。どうやら1人らしい。
客が来たのだ。
僕は黙ったままうつむいている。というのも、僕は人とのコミュニケーション能力が人一倍欠けているのだ。僕は前世を呪った。
人に売り込めないことも、『事業』が波にのらない原因なのだろう。
「ふぅん、なかなかイイものですね。」
と、サンダル足はしゃべりだした。それでも僕は黙っている。すると突然
「あぁーっ!!あの時の第一発見者だ!」
とサンダル足が大声を出す。
僕はきょとんとして、ゆっくり顔を上げる。
「あ。」
思わず声が出た。あの時の自殺未遂者である。

