『悩み?』
高橋が俺を見て察したのかストンと腰を下ろす
『そんな…とこ?』
『ふーん立川んこと?』
『ん……』
高橋は終わった花火を片手で2つもつ
高橋に…さっきと同じことを言ったら何て答えるんだろ
浩平と正反対の答え…?
『俺…ささいなことでドキドキするだよ心臓が』
聞いてみる
『…普通じゃん
好きだったらそうなるよ。付き合ったら減るけどいまだにドキってすることあるし』
やっぱ一緒か……。
『壱さぁ…んなことで悩むなよ?』
んなことってなんだよ…。
『お前自分にいいとこないとか思ってんだろ』
『え…!』
びっくりして俯いてた顔を高橋の方に向ける
高橋はニカッて
浩平と似たような笑顔で言った
なんでだよ…
なんでわかんだ…。
『友達なんだから当たり前だろ』
俺の思ってること言い当てる
やっぱり浩平と似てる
あいつも友達のことよく考えてる
小学校のときからそうだった
俺は…自分しか考えてないのに…さ。

