女っポイ俺の恋っポイ!【長編】




バァ―…

って色んな色になりながら出る花火

俺はしゃがんでそれをみてる


『よぉどうした?』


俺の横にしゃがむ浩平

浩平の手にも花火
なんか浩平の花火のほうが明るい気がする



『ん―…?別にぃ』


『楽しまないと損だろ―?せっかく立川さん来てるんだし』


ニカッて笑って言う浩平は花火の明かりで色が変わる


『だけど……なんか俺情けない…。』


目線を自分の持ってる花火に向けそう言う


『情けない?』


『おぅ…。些細なことでさ高鳴るんだよ心臓…。勝手に』


有り得ない。
そう思ってる。いちいち過剰に反応しすぎなんだよ


『それは普通だよ壱。』


『普通…?』


花火に向けてた目線をまた浩平へと戻す


『あぁ…好きなら普通。心臓はお前の気持ち表してんじゃない?』


………。

そうなのか…?
勝手に心臓が高鳴ってるんじゃなくて俺が…思ってるんだな。

好きなんだ

って一回一回
ちゃんと


『だからさいいんじゃね?今が一番楽しい時期だよ』


浩平がニカッて笑って言う

花火の明るさに照らされて笑ってる顔
浩平は…。
すげーや


はは、
やっぱかなわないな