ドキン―……
『ぅ…』
久しぶりに会ったからいつもより高鳴ってる俺の心臓くん…。
勝手に高鳴らないでくれ…っていいたいぐらいに立川に異常反応しちまう…。
『ぅ?』
『…何でも…ない』
口を手で隠しながら
立川から目線をはずす
何でもなくないだろ…俺よ
『あ…お茶のむ?しんどそう…』
持ってたお茶を俺に、はい!と差し出す
『あ…ありが…』
…!まて!
お茶って立川のお茶?
いくらなんでも…それは…ほら…あれだょ
『あ…まだ飲んでないからあげるよ?』
ホッ―…
良かった…って立川が買ったんだからさ
貰うのはダメだよな
『やっぱいいよ。』
ニッて笑ってそう答えた
『…そっか…ぅん』
あ……。
今立川…悲しそうな顔した?
やっぱ貰っといたほうが良かったかな…
俺のバカ…
『じゃあ始めようぜ』
高橋が手に花火セットを持って言う
いつでも気楽な奴
『はい神崎君』
『お?あぁありがと』
『ぅん』
花火貰うだけだって心臓くん。
いい加減慣れろバカ
俺は立川に貰った花火にまだうす暗い中ぱぁっと光ってるろうそくの火をつける

