『また負けたねぇ壱ー』
俺の横でそうケラケラ笑う浩平にイラっとするも負けたから仕方ない
『うるせ』
そう言い返し鞄を持ち直す
でも
まぁここまではいい
俺も勝つことあるから
でーも!
俺が最近てかずっ―と嫌なことがある
それは鞄持ちのことじゃぁない
校門をくぐり抜けると………
『壱ー今日も女っポイなぁ』
………クソ。
『よっ相変わらず華奢っポイ』
…ーッ
『チビだなぁー』
……ッ!
周りから口々にむかつく言葉が流れてく
毎日毎日毎日毎日!
この繰り返しだ
だから俺も相手にしないでおこう。
と思うけど無理
『俺は男だぁー!!!!!』
Saido浩平
はい!壱があいつら追ってっちゃって俺置いてけぼりだから
変わりに俺が説明したげる♪
なんであんなに
女っポイ
とか
華奢っポイ
とか
ガキっポイ
とか…あ…これは言ってないって?
いや
今日は言われなかっただけ
まぁその理由はすべて
壱の見た目にあんのね

