『だからさ…そう思うのわ普通だょたださ本当のこと言い合って本心ぶつけろよ』
高橋がうつむきながら聞く浩平の言葉
教室ではうるさいからと屋上の前の階段のところで話してるんだけど…さぁむい…
『……そう思うけどょ…信じてくれてない奴に何言っても無駄だって』
半ば投げやりに言う高橋の言葉わどこか辛くて悲しい思いが入ってると思った
相変わらずの二人に対して俺ら三人は後押ししようとはしてる
してんだけど一週間…
なんにもと言っていいぐらいいっこうに進んでない
あせってるのはあせってる
だってもうすぐ冬休みだ=会わないってこと
喧嘩してる奴らがわざわざ約束して会うわけない…
『高橋ぃ~…んな諦めんなよ…高橋は桜田のこと好きなんだろ?』
俺が聞いた質問にピタッととまる高橋は
少し無言のまま俺を見ずにゆっくり答える
『お…ぅ…でも…別れたら忘れられる気もする…うまくいかない…ことにさ…ムカついて』
『高橋…』
高橋の口から別れるって言葉わ初めて聞いた
そこまで思ってるとは思わなかったから少しびっくりしたけど
そう思っちまうのも分かる
時間がたてばたつほどってやつだよな

