女っポイ俺の恋っポイ!【長編】




『あは.一緒だね』


立川が笑顔で言うもんだからさ
自分で言った言葉がさ無償に恥ずかしくなった

好きな笑顔が俺に向けられてすげー嬉しいんだけど
たまに抑られないときがある、抱きしめたいって思うし
キスしたいって当たり前に思う
だけど、それが止まらねーかもしんないし傷つけてしまうんじゃないかって
すげー怖くなる
不安になる

今の俺の本音




『じゃあまた明日ね』


笑顔で手を降る立川に手を振り返す俺



立川は…キスしたいって思うんだろぉか…

あのとき…桜田が聞いたとき…本心はすげー聞きたかったんだ、
でも内心怖かった

したくない

なんて言われたら立ち直れそーにないし



『ぁーあ…あぁー』


『なにその雄叫び』


ガバッ

家に帰り着きベッドでで頭抱えてゴロゴロしてた俺は
窓から聞こえた声に反応し、起き上がった


『なんだよ浩平』


『悩んでんねー』


窓に足をかけて部屋に入ってくる浩平


『うるせ』


『…まぁいいや.勉強すっぞ勉強』


気にも止めずにさっきの俺の雄叫びを、自分から聞いといてスルーする



『へいへい』


ま、なんだよ、
なんて言い返さないけどなぁ