『た.立川…俺のどこ好きになった?』
やっと出た言葉は情けないぐらい噛んじまった
立川はえ?って顔して俺を見る
少し戸惑った後に立川の口が開く
『最初…私が階段から落ちたとき…神崎くんが下敷きになっちゃったでしょ?』
『あーうん』
そうだったな
あれが初めてだったよなぁ会ったの
『あのとき…神崎くんギュッて私のことかばってくれて…保健室で話したときも…大丈夫って笑ってくれたし.パン渡したときもありがとなって言ったときすごくドキッてした…から』
アハッと笑う立川
………聞いてるほうが恥ずかしいんだけど
てか…じゃあ俺より先に好きになってくれてたってわけ?
『…そのときから…神崎くんのこと意識しだして…だから好きなところ…笑顔かな』
立川は照れながら俺に向かって笑う
俺は手で顔を隠しながら
『ども…』
そう言った
恥ずかしいなんてもんじゃねぇ…
照れる…嬉しすぎてヤバいな
『神崎くんは…?私のどこ好きになってくれたの?』
どこ好きになった…か……
『…俺も…初めて立川って存在知って…話し始めて笑顔見て…だから俺も笑顔』
一緒かよって?
や…だってそうなんだから仕方ないし

