女っポイ俺の恋っポイ!【長編】




『はぁー…』


『なにため息ついてんだょ』


背中をシャーペンでつつかれる


『うっせ』


『キスしたいんだろ?でも出来ねぇんだ?』


高橋はケラケラ笑って背中をつつく

俺は後ろを振り返って笑ってる高橋に


『好きな奴とのキスは失敗したくねぇからな』


そう言った
てか言ってやった
その後高橋が後ろでなんか言ってたけどフル無視

俺の頭ん中は今立川のことでいっぱい
なんだょな…まず俺のどこ好きになったんかだょな…






『神崎くん…帰ろ?』


寝ぼけてた意識がふっと戻って
もう放課後?なんて思いながら立ち上がる

立川はニコッて笑うと桜田にバイバイって言った.
教室をでるとき三人が俺に向かって

キ.ス.し.ろ.よ


って口パクで言ってた気がした

俺は無言で中指を立てて教室をでる


先を歩いてる立川の横に行きこの後聞くことを整理する


『寒いね…』


『だな…もおすぐ12月だし』


『そぉだねー…』


寒そうに手に息をはいてる立川を横目で見る


『なぁ立川…』


手を息で暖めた立川の手を
ギュッ
と握った。
立川は少し顔を赤くしたけどニコッと笑って

『なに?』

そう答えた