「私は隼人のために毎日きてたんだよ?」
「それは嬉しいんやけど俺には彼女おるってゆわんかった?」
「その人はどこの店の子なの?」




私は綾香(アヤカ)
今日までこの近くのお店で働いていた




それにしてもこんなところで修羅場?




そのとき修羅場の男?が私の方に向かってきた




「こいつが俺の女」




…はい?




「ちょっと…」
「ええから合わしてて」




私の耳元でそう呟く




「そんな女のどこがいいの?」
「俺の女の悪口ゆうんか?」
「…隼人のバカ」




女の人は泣きながら去っていった




「お姉さん、ありがとう」
「……」
「無視とか感じ悪いで~?」
「…なに?」




何なのよ、こいつは…




「俺は隼人、ホストやってて」
「見ればわかります」
「お姉さんは?」
「私はさっきまでそこのお店で働いてました、もう辞めたけど」
「…お姉さん、お礼にちょっとだけメシでも行かん?」




無邪気な笑顔で私の腕を掴む彼




「…いいけど」
「お姉さんの名前は?」
「綾香」
「綾香は笑ってた方が可愛いで?」




私…こいつの前で笑ったっけ?




これが隼人との出会い