俺は上村を優しく離し、タオルを渡した。 「ありがと…。ごめんねー…。」 そう言って、タオルを受け取った。 そして、 「玲菜はー…早く行ってあげて玲菜が危ないー…。」 『どこだ!!!??』 「鳥谷町二丁目の高山工業の倉庫…。」 そう言うと上村は、泣き崩れた。 俺は上村にお礼を言うと走った。 『待ってろよ!!!玲菜っ!!!!』 俺は今までにないくらい走った。こんなに走ったことがないくらいに…。 .