「あーつーいー」


扇風機の前で大きな声を出す。
誰もが夏休みにやること。
…でもないけどっ…


「おい、そこのバカ。」

後ろを向くと幼なじみの空雅が立っていた。



「―っ!!なんでいんの!?

つかそれアイス!!??」


「当たり。おばさんたち夜まで帰えってこねぇーから一緒に留守番してろだって」