先生が突き出してきた私の解答用紙。 「相沢。もっと頑張れよ」 「はぁーい」 私はヤル気のない声を出し、 自分の席に戻った。 ガタンッ―――。 席に座ると隣の席の空雅(くうが)が にっこり笑っていた。 「な…何よっ」 「テスト。何点だよ」 「あんたに関係ないでしょ」 ちなみに私と空雅は幼なじみ。 だから私の事はほとんど知っている。