暗い闇の中で、私の、頭の中を記憶が、走馬灯のように駆け巡る。


あの日…
あの時…
あの場所…


病気だから、記憶が途切れ途切れなんだと勘違いしていた。

きっと私は、自分の《死》に纏わる自分の存在を、確認出来る事実を、記憶から消し続けて来たんだ。