おまえが、生まれる前から、パパは、おまえの名前をずっと考えていたけど、なかなか決まらずにいた。

おまえが、生まれた瞬間に、病院で、かすかに聴こえた綺麗な音色…

琴の音。

あまりにも、素敵な音だったから…

そして、おまえは夢季のいる方を向いて、笑ったかのように見えた。