瞳さんは、手紙を読みながら、また、瞳いっぱいの涙を堪えていた。


次に、取り出したのは、

―おじいちゃん、おばあちゃんへ―

と宛名書きされた、茶色い封筒。

裏には、おばあちゃんが好きだった、アヤメの花のシールが貼られてある。