瞳さんは、
1つ1つ封筒を開けた。


まずは、

―お父さん、お母さんへ―


と書かれた、この封筒は、真っ白な封筒で、裏には、桜のシールが貼ってあり、兄の上手な字で宛名書きされている。


瞳さんは、封筒の中から1枚の薄いブルーの手紙を取り出し、読み始めた―