兄に彼女を紹介されたのは、初めてだった。
私は、なぜか興奮していた。

初めて見た瞳さんは、白いワンピースを身にまとい、長い艶やかな黒い髪をしていて、その髪がとても綺麗で、優しそうなその大きな瞳が印象的で、笑顔が素敵だった。

《兄には、もったいない。》
とも思った。


彼女に、私の病気の事を、まだ話してなかったのだろう。
だから、私も、勝手に納得していた。

私は、瞳さんと話したのは、今日で二度目。