キィー!!

扉が開いた。

『岸さん!
大丈夫です!成功しました!命に別状ありません!』


私の中のキューンの痛みが、消えた。

《良かった!》

思わず口に出そうとした時、

『良かった!』

兄と瞳さんだった。


私は、心の中で、父母とおじいちゃんに深く御礼を言った。
きっと兄も…