手術中のランプが赤いのと、兄と瞳さんが、困惑な顔をしているのとが、私を苦しめていた。


兄も私も、

《おばあちゃんを、連れてかないで!!》

と、父母と、おじいちゃんにお願いをしていただろう。

時間は、カチカチ…
時計の音と共に、刻々と過ぎて行った。


午後5時の位置を、時計の針が指した数分後、手術中の赤いランプが消えた。