記憶鮮明

僕は呟く。


君の名を。


もう二度と、君の笑顔は見れないけれどいつも思い返す。


あの楽しかった日々を思い出す。


君は土へ還り、木々の栄養となるのだ。


そして、その木々から発せられた酸素を僕は吸い込む。


そう、いつも君と一緒だ。


命はこうして繰り返されてきたのだ。


君の小さな亡骸を胸に抱きながら、僕の記憶は今……


刻まれた。