次の日、あたしは全てを美沙に打ち明けた。
本当は何も言わないでおこうって思ったけど、やっぱりそれじゃ駄目な気がして、あたしは美沙に言った。
美沙は電話越しから“うん”“うん”って言って、全部の事を理解してくれた。
1年前の今頃はリュウと言う存在が隣に居たけど、今は誰も居ないと言う孤独感と切なさが沸き上がってきて、長い夏休みを乗り切る為にあたしはキャバを始めた。
キャバをやるのは初めてじゃない。高1の時、母の影響でその道へ進んでた。
リュウと出会ってからパッタリ閉ざされていたけど、またこの道へ戻る事しかあたしには出来なかった。
この仕事は嫌じゃないし、働いていると何もかも忘れるからだ。
髪も今、以上に染め金色に近い色の髪を念入りに巻き化粧もいつもより派手にした。
毎日毎日、欠かさず行って、とにかくあたしはその仕事に溺れるぐらい頑張った。
色んな客を相手にする事も全然嫌じゃなかったし、むしろ話してるだけで嫌な事もぶっ飛んで気が落ち着けていた。
薬の生活は今だに続くけれど、あたしは量をちゃんと守った。
だけど、リュウに言われて止めていたタバコがまた復活していた。
それはもう、あたしの一部となってるから止めらんないのかも知れない…。
でもそんな夏が過ぎると、あたしの中で何かが変わろうとしていた―――…