私達は近くにあった小さな喫茶店に行った。


「ねぇ…。勝一君は何でさっきいいよって言ったの?
断れたはずでしょ?」


「んーなんとなく。それにあんたがさっき寂しそうだったし。」


「あたしが寂しそう…?」


勝一君が“寂しそう”って
言ったとき
『あたしが寂しそうだって?
何処がよ。』
そう思った。


「あんた前にも見たことあんだよね。」


「えっ…?」


「あんたこの近くの高校にいるだろ?」


「うん。そうだけど。」


「前見たんだよね。男とヤってるとこ。」


「…っ!?」


勝一君が見てた?あの光景を…。
好きでもない男に抱かれているとこ。勝一君は見てたの?

勝一君は私の顔をジッと見ながら口を開いた。


「俺さぁ、ヤった男が帰ったあとのあんたの顔がスゲェ寂しそうに見えてさ。」


勝一君が見てたなんて…。
ビックリした。
勝一君はそのまま話続けた。


「何であんたはそんな顔すんのか気になったんだよ。」


「そうなんだ…」


「それとさ。合コンに行ったのは、あんたに会うため。」


私は急な発言でビックリした。