「しかもね。お祖母ちゃんは何言ってるかわからないんだ。ろれつがまわってなくてね。だから困ったよ。何を話されても何を言ってるかわからなかったんだから。あれは拷問だったね」


「喋れなかったんだ…」


 コミュニケーションとれなかったんだ。。


「うん、困ったよ。本当に」


 アハハハ、と父さんは笑うんだ。


「辛いって言ってるけど、本当に辛かったの?」
 

 本当に辛かったのなら笑って話せるとは思えないよ。


「辛かったさ。毎日死にたかった。今は笑って話せるけどね。吹っ切れるまでとても時間がかかったよ。まぁ、あのときは子供だったってことかな。純粋だったのかもしれない」


 よくわからない。