朝起きたら部屋の前で父さんが待っていた。スーツ姿ではなく、普段着でだ。
「今日は学校休めって言っただろ?なのになんでランドセルなんか背負ってるんだ?」
今の時間は8時。今日は寝坊してしまったのだ。それなのに普段着ってことは既に遅刻、いや、休むことは決めているみたい。
「父さんこそ会社はいいの?」
聞くまでもないだろうけど。
「会社?どうでもいいよ。お前に比べたら会社なんてどうでもいい。さぁ、どこに行く?お前の行きたいところどこでも連れていってやるぞ」
とても良い笑顔で父さんはそう言った。
「行きたい場所なんてない――ご飯食べて学校に行くよ」
でも、僕は学校に行くことにする。行きたくないけど、休んだら負けたみたいで格好悪いから。あんな奴らに心まで負けたくなかった。
「今日は学校休めって言っただろ?なのになんでランドセルなんか背負ってるんだ?」
今の時間は8時。今日は寝坊してしまったのだ。それなのに普段着ってことは既に遅刻、いや、休むことは決めているみたい。
「父さんこそ会社はいいの?」
聞くまでもないだろうけど。
「会社?どうでもいいよ。お前に比べたら会社なんてどうでもいい。さぁ、どこに行く?お前の行きたいところどこでも連れていってやるぞ」
とても良い笑顔で父さんはそう言った。
「行きたい場所なんてない――ご飯食べて学校に行くよ」
でも、僕は学校に行くことにする。行きたくないけど、休んだら負けたみたいで格好悪いから。あんな奴らに心まで負けたくなかった。

