片瀬の、閉じられた瞳から伝う冷たいモノ。 どうして? どうして泣いてるの、片瀬― 「・・・・・・・・ん、・・・・・で・・・・」 微かに開かれた片瀬の唇からこぼれる、か細い声。 心臓が強く波打つ。 ・・・あたしの震える指先。 ―掴んだのは、片瀬だった。