直仁の後を辿り、迎賓館石庭まで進むと、久しぶりに見る顔ばかりが揃っていた。
「みんな…」
小龍沢八龍。
はるか昔、信念を共にし、同じ決意の下に集った戦友の末裔。
最も、この時世で八龍が“闘い”の為に呼び寄せられた事は無いのだが…。
ただ、その分だけ事態が急展開を迎えてる事は簡単に予想がついた。
その八龍の中、一人だけ見た事ない顔が見える。
蒼い瞳に金の髪…その姿を、千鶴は一度だけ目にした事があった。
―――確か成二の同級生…
「貴女、ソフィ・キサラギ?」
その質問に金の髪をなびかせて、首を横に振った。
「それは双子の姉の名。私は先々代…祖父から如月の名と桜の漢字を与えられました。私は如月桜[キサラギ サクラ]。如月家当主です」
そう言うと彼女は立ち位置をずらし、静かに眠る人に視線を落とした。
「紘子…!」
視線の先に眠る姿に驚いて駆け寄ると、優しい寝息が聞こえた。
自分の直感が当たっていたせいか、千鶴は少し安心した。
「どうして紘子が…?」
桜は少し頷いて口を開く。
「私が保護しました。小龍沢の血筋は絶やす訳にいきませんから…」
「みんな…」
小龍沢八龍。
はるか昔、信念を共にし、同じ決意の下に集った戦友の末裔。
最も、この時世で八龍が“闘い”の為に呼び寄せられた事は無いのだが…。
ただ、その分だけ事態が急展開を迎えてる事は簡単に予想がついた。
その八龍の中、一人だけ見た事ない顔が見える。
蒼い瞳に金の髪…その姿を、千鶴は一度だけ目にした事があった。
―――確か成二の同級生…
「貴女、ソフィ・キサラギ?」
その質問に金の髪をなびかせて、首を横に振った。
「それは双子の姉の名。私は先々代…祖父から如月の名と桜の漢字を与えられました。私は如月桜[キサラギ サクラ]。如月家当主です」
そう言うと彼女は立ち位置をずらし、静かに眠る人に視線を落とした。
「紘子…!」
視線の先に眠る姿に驚いて駆け寄ると、優しい寝息が聞こえた。
自分の直感が当たっていたせいか、千鶴は少し安心した。
「どうして紘子が…?」
桜は少し頷いて口を開く。
「私が保護しました。小龍沢の血筋は絶やす訳にいきませんから…」

