ネオン街の頂上。
そびえるビルのヘリポートで、ダークスーツに身を包んだ男が、ネオン街の影と対峙していた。
「姐御の来る前に決めようぜ」
「康介、油断しちゃ駄目な」
二人は示し合わせて動き出す。
左右から護符を繰り出し、異形のモノを翻弄する。
蜘蛛の姿をしたそのモノは、呻き声を上げながら、鋭い8本の脚のうち一本を槍の様に伸ばした。
「康介!!!」
短髪の男の左肩が、一筋の影と同化する。
康介と呼ばれた男は、肩を貫いた脚に直接護符を貼り、印を結んだ。
蜘蛛の霊体は反射的に脚を引っ込め、また別な脚を4本繰り出す。
「こら!しっかりなさい!」
ネオンの届かぬ暗黒の頂点に、ネオンに生きる蝶が一羽、舞い降りた。
そびえるビルのヘリポートで、ダークスーツに身を包んだ男が、ネオン街の影と対峙していた。
「姐御の来る前に決めようぜ」
「康介、油断しちゃ駄目な」
二人は示し合わせて動き出す。
左右から護符を繰り出し、異形のモノを翻弄する。
蜘蛛の姿をしたそのモノは、呻き声を上げながら、鋭い8本の脚のうち一本を槍の様に伸ばした。
「康介!!!」
短髪の男の左肩が、一筋の影と同化する。
康介と呼ばれた男は、肩を貫いた脚に直接護符を貼り、印を結んだ。
蜘蛛の霊体は反射的に脚を引っ込め、また別な脚を4本繰り出す。
「こら!しっかりなさい!」
ネオンの届かぬ暗黒の頂点に、ネオンに生きる蝶が一羽、舞い降りた。

