900年前―――
己が力を持ちながら
国を支配出来ぬ事実に
悲嘆を叫ぶ男がいた…。





月那主宮の宿願。





それは、
太陽では無く
月の名を冠する
自らが支配者となる事。





遥か昔から
猛き嵐を従え
魔と闘いし一族。





小龍沢の宿願。





それは、
人に仇為す
魔を祓い続け
己が使命を果たすこと。





相対する一族が
天玉院の間でぶつかる。





それは、互いの宿命の交差点。





互いに避ける事は出来ない。